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ラボブログ

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Data:2014/07/16

デジタルとアナログの美しい融合をみる

デジタルとアナログの美しい融合をみる

自然物人工物を問わず、何の理由もなしに感情に刺さる事象があります。
今回ご紹介する作品は2012年に発表された、すこし以前のものです。
あくまで筆者の主観ではありますが、これ以上なく「刺さった」作品です。

Nosaj Thing “Eclipse/Blue”

LAのマルチアーティスト、ノサッジ・シング。
パフュームの舞台演出で一躍著名となったクリエイター真鍋大渡。
このタッグが世に送り出した「Eclipse/Blue PV」をご紹介します。
この作品には、パフュームのライブ演出の主軸となったプロジェクションマッピングと
モーショントラッキング技術が用いられています。

開始時点、人の形をトレースして映像が投映されています。
向かって右側のダンサーにはストライプと粒子が投映されていますが
対照的に左側のダンサーは人の形にくりぬかれた暗闇と粒子が投映されいます。
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人の形を正確にトレースしているため、ダンサーが動き回っても
ストライプの映像はきれいにダンサーの上に投映されています。
また、粒子も同様に動きに合わせて舞っています。
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背景に現れる電子的な映像や上昇する粒子はトレースされた情報に頼った物ではありません。
しかし、ダンサーと映像の動きは完璧にマッチしています。
この細部まで噛み合った演出によって作品の完成度が成り立っています。

Nosaj Thing “Eclipse/Blue”から学ぶ事

今まで紹介してきたプロジェクションマッピング作品の中でも
芸術面において非常に完成度の高い作品です。
組み合わせた技術は、現在では周知の技術となったモーショントラッキングのみ。
ハイセンスな映像作りと楽曲、デジタルではないダンサーの躍動感。
一つ一つの上質なコンテンツが美しく、完璧に融合しています。
何にでも言える事ですが「著しく突出したもの」を組み合わせるのはとても困難です。
全ての要素がバランスを崩す原因となり、少しのズレが全てを台無しにします。
この難事を解決する一つが人の「センス」なのでしょう。
備え持ち、培ってきたセンスはクリエイターの根幹です。
最良を計るための物差しであり、完成形に辿り着くためのコンパスでもあります。

モノ作りの根っこが何か、改めて実感させてくれる作品です。

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