
After Effectsと連携した使い方ができるマッピングソフト「Millumin V2」
今回ご紹介するMillumin V2は一年ほど前にリリースされたまだ新しいプロジェクションマッピングソフトウェアです。前段となるMillumin V1は5年ぶりのアップデートとなります。日本ではまだまだ認知度の低いソフトですがAfter Effectsと連動して使用できるなどなかなかに便利なソフトウェアです。早速その機能を見ていきましょう。
Millumin V2の特徴
- After Effectsファイル形式AEP対応
- LEDマッピング対応
- マルチスクリーン、水平及び垂直方向への投影も可能
- 高度なオーディオ機能
- TouchOSC,Kinect,LeapMotionなどの人感センサーに対応
- 充実したチュートリアル
- Mac OSX10.9以上のみ対応
Millumin V2の最大の特徴は映像制作ソフトAfter Effectsの固有ファイル形式であるAEP対応にしているということです。読み込んだAEPファイルは所謂「リンク」状態になりAfter Effectsで映像を操作するとMillumin V2の方のファイルも更新されるという便利さ。LEDマッピングにも対応しており、オーディオ機能も充実しているためこれとAfter Effectsがあれば、プロジェクションマッピングに必要な機能はほぼ全て揃うと言っていいでしょう。人感センサーにも対応しているのでインタラクティブ性のあるプロジェクションマッピングを行いたい時にもオススメです。
Millumin V2チュートリアル
ここではMillumin V2チュートリアル動画をご紹介します。Millumin V2は充実したチュートリアルやヘルプも特徴。こういった公式サポートがあるのは嬉しいですね。
Sneak Preview : Redesigned Dashboard
UI画面についての公式サンプル動画になります。使用感の参考にどうぞ。
Sneak Preview : Interactions
こちらは人感センサーを使用している場面。こちらも参考にどうぞ。
Millumin V2で制作された作品
こちらではMilluminを使って制作された作品を幾つかご紹介していきます。
Le mouvement de l’air / The movement of air
過去に当ブログでも取り上げた Adrien M & Claire BもMilluminを使って制作を行っているようです。あの素晴らしい作品の数々はMilluminから生まれていたのですね!
Mécaniques Discursive at Nuit Blanche Metz 2013
おもちゃ箱を覗いたようなユニークな世界観が特徴のこちらの作品はYANNICK JACQUETによって制作されました。壁に施されたアートに上からプロジェクションマッピングを足して動きをつけています。
National Palace of Culture
ロシアで発表されたテルミンなどど連動した演出が楽しめるインタラクティブプロジェクションマッピング。こちらはpoliformaによって制作されています。
Millumin2の評価
商品名 : Millumin V2
製造元 : Millumin
価格:599ユーロ(税別)
多機能性:★★★★★
サポート:★★★★☆
便利さ:★★★★★
言語:英語
OS:Mac OSX10.9以上のみ
公式サイトへ
【ひとこと】
これといって欠点のないソフト。After Effectsと連動して使うことができるので、After Effectsを制作に使う方にオススメ。日本ではまだそこまで普及していないので、日本語の解説が皆無なのが欠点ではあるが、公式サイトに非常に丁寧なチュートリアルやヘルプもあるためそこそこ補完できる。
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