
代替現実への足がかり。操作するプロジェクションマッピング
指先一つで自由自在
先回ご紹介したインタラクティブプロジェクションマッピングは
身体そのものをコントローラとした作品でした。
今回は間にデバイスを挟んだ、より多様な操作感を見せる作品をご紹介します。
AI Controller
この作品はデジタルコンテンツ開発企業「aircord」がデモとして発表したものです。
投影されたプロジェクションマッピングをiPadで操作することができます。
指でぐりぐりすると無数の玉が生まれ、指の動きに追従します。
マッピングによって生まれた映像の境目を壁として認識しており
玉は境目で弾んだり、止まったりします。
iPadに内蔵されたジャイロと連動させることで
iPadを振ったりして全体を救い上げるような操作もできます。
カラーバーを操作することで全体の色みを調整することもできます。
全体を単一に変化させるのではなく、複数の光源を設定することもできます。
さらには光源の位置も自在に移動させ、同じ色でも違う雰囲気を作り出せます。
AI Controllerから学ぶこと
この作品の肝はコントローラとしての機能を
アプリとしてデバイスに入れられることだと思います。
コントローラを介したインタラクティブプロジェクションマッピングは
内蔵された多彩な機能によって、より高度な操作が可能です。
現在は、ほとんどがひとつのコンテンツにつき
ひとつのコントローラといった「専用アプリ」の状態ですが
統合され規格化された、より高い汎用性を求める研究は日夜進められています。
スマートフォンやタブレットなど受け皿となるデバイスは広く普及し、誰もが持っている現在、
今後万能コントローラともいうべきアプリが完成し
あらゆるデジタルコンテンツを操作できるようになったとき
SF小説で語られる代替現実を用いた生活様式は
始まりを迎えるのかもしれません。
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